革靴を履かなくなって、ひさしい。会社員時代はスーツでもジーンズでもかまわず革靴を我慢して履いた。「我慢した」というのは、その革靴は高いお金を出して買ったもので、おしゃれでかわいくて、不本意な仕事をしている自分を少しだけ満たしてくれる反面、甲の高い足型のぼくにはまったくフィットせず、きついのと、痛いのとを我慢して履いていたのだった。
それに、もうひとつ悩みがあった。長時間靴を履いていると足が熱くなるので、しょっちゅう靴を脱がないといけない。映画館では予告編がはじまると同時に靴を脱ぐ。電車でも飛行機でも、靴を脱ぐ。座れるときにはいつだって靴を脱ぐ。そうしないと、足が熱くなって不快になる。短時間のあいだに脱いだり履いたりを繰り返しているうち、かかとが当たる部分を踏んでしまうこともあるし、注意深く足を滑り込ませてもかかとがひっかかって傷めてしまう。また、我慢して履きつづけると、蒸れてしまって、やはり靴を傷めてしまう。
夏はサンダルでよいが、それ以外の季節に悩みは再燃する。足が熱くなるのは治療法が見当たらないのだが、気軽に履き/脱ぎができれば、この悩みの半分以上は解決するだろう。
数年前にNAOTのサボ「IRIS」を愛用しているあるひとのブログを読んだ。サボはかかとのない革靴でサンダルのように気軽に履ける。かといって、サンダルと違って足にフィットするから歩きやすいという。それはレディースだったが、調べるとメンズサイズもある。なにしろ、形がうつくしい。いつかそれなりに稼げるようになったら、ご褒美として自らに贈ろう。
またそれから年月が過ぎて、ぼくは本屋・生活綴方を開いた。ふと気づくと、そこに集まる店番やアーティストの多くがNAOTの靴を履いていた。羨ましい気持ちが抑えられなくなった。革靴をやめて、10年。そろそろNAOTを履くときが来た。
本屋・生活綴方で、NAOTの靴の受注会を開催します。会期中は自由に試し履きすることができます。サイズもいろいろご用意していますので、その場であわせてもらって、後日店頭または配送にて受け取りとなります。
NAOTウェブサイトより
生活綴方のスタッフみなさんがご愛用くださっていたことから繋がった今回の受注会。
会場には、NAOTの定番シューズをお持ちします。
会期中は自由に試し履きすることができますので、いろいろ履いてみてくださいね。
サイズは、35サイズ(22.5cm相当)〜44サイズ(28cm相当)までご用意いたします。
その場であわせていただき、後日店頭または配送にて受け取りとなります。
(写真上から順に、IRIS、OLGA、DANIELA)
1月20日(土)、21日(日)の2日間は、NAOTスタッフが在店いたします。
お一人ずつフィッティングいたしますので、サイズがご不安な方はこのときにぜひお越しください。
新年にぜひ、2024年の相棒を選びにいらしてください。
▽ラインナップ
<Sabot>
IRIS
<Shoes>
OLGA / DANIELA / KEDMA / TETE
<Men’s>
GLACIER / DENALI
NAOTから生まれた出版部「ループ舎」の、本に関する展示や販売もございます。
みなさまにお会いできますこと、楽しみにしております。
*
開催概要
- 会期 2024年1月13日(土)〜1月29日(月)
- 営業 金・土・日・月 12:00 – 19:00 (火水木・定休)
- 会場 本屋・生活綴方/横浜市港北区菊名1−7−8 東急東横線・妙蓮寺駅徒歩2分
- 入場料 無料
本や街当日は奈良本店よりスタッフが来ます!